「何か新しい趣味を始めたいけれど、体力に自信がなくて…」
「自分の時間を楽しみたいけれど、何から始めればいいの?」
そんな風に感じている方におすすめなのが、ハーブのある暮らしです。
庭がなくても小さな鉢ひとつから始められて、香りに癒され、料理やお茶にもすぐ使える。まさに、60代からの暮らしにぴったりの趣味といえます。
本記事では、初心者でも育てやすいハーブの選び方から、基本的な育て方、暮らしの中での楽しみ方まで、実際の体験談を交えてご紹介します。
「まず何から始めればいいの?」と迷っている方も、この記事を読み終えるころには「これなら私にもできそう」と思えるはずです。
Contents
ハーブを育ててみたい!と思ったきっかけは?
60代になると、これまでの生活のリズムが少し変わってきます。
「子育ても一段落」「仕事も落ち着いてきた」そんなタイミングで、ふと「自分の時間を楽しみたい」と思う方が増えます。
実際に、東京都在住の恵子さん(62歳)はこう話します。
「退職して家で過ごす時間が増えたのですが、テレビばかり見ていると気持ちが沈んでしまって…。そんなとき、スーパーで小さなハーブの鉢を見つけて『これなら私でも育てられるかも』と思ったんです。」
香りに癒される、健康に役立つ、毎日のちょっとした楽しみになる。
ハーブは、60代からの暮らしにそっと寄り添ってくれる存在です。
初心者でも育てやすいハーブ3選
「難しいことはできない」という気持ちを抱く方もいますが、初心者向けのハーブは本当に育てやすいのが特徴。
① ミント
丈夫で成長が早く、少し摘むだけでハーブティーに。恵子さんも最初はミントから始めました。
「朝、摘んだミントをカップに入れてお湯を注ぐだけで、すごく贅沢な気持ちになれるんです。特別なことじゃないのに、自分で育てたと思うと嬉しくて。」
② バジル
料理好きにおすすめ。サラダやパスタに使いやすく、収穫したてのバジルは香りが格別です。
③ ローズマリー
香り高く、乾燥にも強いので水やりを忘れがちな人でも安心。肉料理や魚料理に添えるだけでおしゃれに。
💡 選び方のコツ
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「よく使う料理やお茶に合うか」
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「育てやすいか」
この2つを意識するだけで、失敗が少なくなります。
ハーブの育て方の基本(プランターでOK)
「庭がないから…」とためらう必要はありません。プランターや鉢で十分です。
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土:ホームセンターで売っている「ハーブ用」や「野菜用の培養土」でOK。
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鉢:底に穴があるもの。直径15cmほどの小鉢から始めましょう。
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日当たり:午前中に日が当たる場所が理想。窓辺でも育ちます。
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水やり:毎日ではなく「土が乾いたら」たっぷり。
恵子さんはこう工夫しています。
「最初は毎日水をあげてしまって根腐れさせてしまったんです。でも園芸店の方に『土が乾いたらでいいんですよ』と教えてもらってから、すごく楽になりました。」
ハーブのある暮らしを楽しむアイデア
せっかく育てたハーブは、日常の中で使うことでさらに楽しみが広がります。
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ハーブティー:朝はミントティー、夜はカモミールティーなど。気分に合わせて。
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料理に使う:トマトにバジルをのせるだけで、レストランのような一皿に。
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お風呂に浮かべる:ローズマリーやラベンダーを袋に入れて浴槽へ。リラックス効果抜群。
恵子さんも「自分で育てたハーブを料理に添えると、家族が『おしゃれだね』って喜んでくれるのが嬉しい」と話していました。

60代からの趣味として、ハーブ栽培を長く続けるコツ
長く続けるためには「無理をしないこと」が大切です。
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1〜2種類から始める:慣れてきたら少しずつ増やす。
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季節の変化を楽しむ:春は新芽、夏は元気いっぱい、秋は収穫、冬は室内で静かに育てる。
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道具にこだわりすぎない:最初は100円ショップの鉢でも十分。
恵子さんもこう語ります。
「最初から上手にできなくてもいいんです。芽が出てくるのを眺めているだけで、心が元気になるんですよ。」
ハーブ栽培は「健康」「癒し」「達成感」を同時に与えてくれる、まさに60代からの趣味にぴったりの世界です。
まとめ
ハーブを育てるのに、特別な知識や体力は必要ありません。
60代からでも、いや、60代だからこそ「無理なく」「楽しく」始められる趣味です。
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気持ちの小さなきっかけを大切に
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初心者向けの種類から挑戦
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日常に取り入れて、楽しむ
まずは小さな鉢から、ひとつのハーブを育ててみませんか?
その一歩が、暮らしをもっと豊かに、やさしく彩ってくれるはずです。