「猫草(燕麦)はすぐに枯れてしまうし、もっと見た目も楽しめるグリーンを置けたらいいのに……」 「うちの子、観葉植物をかじっちゃう癖があるけれど、このハーブは隣に置いても大丈夫かしら?」
大切な愛猫と暮らしていると、お部屋やベランダに置く植物には、人一倍慎重になりますよね。私自身も、愛猫のウミと一緒に暮らしながら、どのハーブなら安全に楽しめるかをずっと大切に考えてきました。
結論からお伝えすると、レモンバームやキャットニップといった特定のハーブは、猫ちゃんがくんくんと香りを嗅いだり、少しパクっと口にしたりしても中毒の心配がなく、むしろリラックス効果などの健康メリットが期待できるものもあります。
この記事では、元旅行会社勤務で「丁寧な案内」をモットーにする私が、猫草の代わりとして安心して育てられる「猫にやさしいハーブ」を厳選してご紹介します。
あわせて、猫ちゃんにとっての具体的な健康効果や、万が一の失敗を防ぐための無農薬栽培のポイントもまとめました。
この記事を読み終える頃には、あなたも愛猫も、もっとリラックスして緑のある暮らしを楽しめるようになっているはずですよ。
Contents
猫草の代わりになる!愛猫が食べても安心なハーブ5選と健康へのメリット

猫草(燕麦)以外にも、猫が口にしても安全で、かつ体に優しい効果が期待できるハーブは意外とたくさんあります。ここでは、初心者の方でもベランダで育てやすく、猫ちゃんとの相性も良い5種類を厳選しました。
1. レモンバーム(メリッサ)
【健康メリット:リラックス・消化の助け】 爽やかなレモンの香りがするこのハーブは、猫にとっても「天然の鎮静剤」のような役割をしてくれます。神経質な子や、環境の変化に敏感な子のリラックス効果が期待できます。
楽しみ方: 葉を軽くこすって香りをかがせてあげたり、猫がセルフケアとして数枚かじる程度なら全く問題ありません。
2. キャットニップ(イヌハッカ)
【健康メリット:ストレス解消・遊びのサポート】 「西洋マタタビ」とも呼ばれ、猫が好む成分「ネペタラクトン」を含んでいます。食べると一時的に元気になったり、ゴロゴロと甘えたりと、ストレス発散に役立ちます。
楽しみ方: 収穫して乾燥させたものを手作りのおもちゃに入れるのもおすすめです。
3. キャットミント
【健康メリット:運動不足の解消・癒やし】 キャットニップの仲間ですが、こちらは美しい紫の花を咲かせるため、観賞用としても優秀です。猫が葉を噛んだり、体をこすりつけたりして喜びます。
楽しみ方: ベランダの猫ちゃんのお気に入りスペースの横に置いてあげると、自分から寄っていく癒やしスポットになります。
4. パセリ
【健康メリット:ビタミン補給・口臭ケア】 パセリにはビタミンA、C、カリウムが豊富に含まれています。猫草のようにムシャムシャ食べるというよりは、少量摂取することで栄養の補助や、お口の中をスッキリさせる効果が期待できます。
注意点: 栄養価が高いため、たまに1〜2枚与える程度の「おやつ」感覚がベストです。
5. コモンタイム
【健康メリット:抗菌作用・リフレッシュ】 タイムには優れた抗菌・抗ウイルス作用があります。猫が大量に食べることは稀ですが、その香りを嗅ぐことで呼吸器のリフレッシュに繋がると言われています。
楽しみ方: 非常に丈夫で這うように広がるので、猫ちゃんがベランダで歩く際にふわっと香る「香りの絨毯」としても楽しめます。
愛猫とハーブを楽しむために守りたい「3つの約束」

猫に安全なハーブであっても、与え方や育て方を間違えると健康を損なう恐れがあります。猫ちゃんとグリーンが共存するために、以下の3つのポイントを必ずチェックしておきましょう。
「完全無農薬」での栽培を徹底する
園芸店で購入したばかりの苗には、プロが使う強力な殺虫剤や化学肥料が残っていることがあります。猫ちゃんが口にする可能性があるなら、以下の工夫が必要です。
- 購入後すぐに与えない: 数週間は自宅で育て、新しい葉が出てくるのを待ってから猫ちゃんに触れさせましょう。
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土選びも慎重に: 化学肥料入りの土ではなく、オーガニックな「ハーブ専用の土」を選ぶと安心です。
あくまで「おやつ・嗜好品」の範囲で
ハーブは猫にとっての「主食」ではありません。
- 与えすぎに注意: いくら安全でも、一度に大量に食べるとお腹を壊す原因になります。特に初めてのハーブをあげる時は、葉っぱ1枚から様子を見てあげてください。
- 持病がある場合: 腎臓や心臓などに持病がある猫ちゃんの場合は、念のためかかりつけの獣医さんに相談してから取り入れるのが一番の安心です。
「アロマオイル(精油)」とは混ぜて考えない
ここが一番大切なポイントです。「生のハーブ(植物)」は安全でも、「アロマオイル(精油)」は猫にとって猛毒になることがあります。
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精油はNG: ハーブを煮出したティーや生葉は大丈夫ですが、成分を濃縮したアロマオイルを焚いたり、体に塗ったりするのは絶対に避けてください。猫の肝臓では解毒できない成分が含まれているためです。
[st-kawa1]私もウミにハーブを触れさせるときは、まずは自分で葉を洗ってから、少しずつ様子を見るようにしています[/st-kaiwa1]
元旅行会社員が提案!猫と人がリラックスできる「小さなハーブガーデン」の作り方

旅行会社で多くのお客様に「癒やしの旅」をご案内してきた経験から感じるのは、最高の休息は「五感が満たされる場所」にあるということです。それは遠くの観光地だけでなく、自宅のベランダでも作ることができます。
愛猫と飼い主さんが、まるで旅先のテラスで過ごしているような心地よい空間を作るコツをご紹介します。
猫の「お気に入りスポット」をハーブで囲む
猫は日向ぼっこが大好きです。ベランダの一番日が当たる場所に猫用の椅子やマットを置き、その周りを先ほどご紹介した「安全なハーブ」の鉢で囲んでみてください。
- ポイント: 猫の顔の高さに、ふんわりと香るレモンバームやタイムを配置すると、猫ちゃんが自然に「くんくん」と香りを楽しむ癒やしの導線が生まれます。
視覚と香りで「季節感」を取り入れる
旅行の醍醐味が季節の移ろいであるように、ベランダにも旬を取り入れましょう。
- 春・夏: 鮮やかな緑のバジルや、紫の花が美しいキャットミント。
- 秋・冬: 寒さに強く、常緑で香り豊かなローズマリー(※猫には香りをかがせる程度に)を。 視覚的な美しさと、ふとした瞬間に漂うハーブの香りは、私たちの心も解きほぐしてくれます。
旅行のプロが教える「留守中の水やり」の安心
「ハーブを育てたいけれど、旅行や外出で家を空けるのが心配」という方も多いはず。 猫ちゃんをペットホテルやシッターさんにお願いして出かける際、ハーブには「自動給水器」や「保水剤」を賢く活用しましょう。最近は100円ショップでも便利なグッズが手に入ります。
「猫がいて、植物があって、季節の香りがする」。そんな小さな楽園がベランダにあるだけで、毎朝のコーヒータイムが特別な時間に変わりますよ。
まとめ:ハーブと猫が寄り添う、健やかな暮らし

猫草以外の選択肢を知ることで、愛猫との暮らしはもっと彩り豊かになります。最後に、この記事でお伝えした大切なポイントを振り返ってみましょう。
- 猫草の代わりには、レモンバームやキャットニップがおすすめ
- ハーブには「リラックス効果」や「ビタミン補給」など、猫にとっても嬉しいメリットがある
- 口にするものだからこそ「完全無農薬」での栽培を徹底する
- まずは葉っぱ1枚から、愛猫のペースに合わせて試してみる
植物がある暮らしは、私たちの心を癒やしてくれるだけでなく、一緒に暮らす猫ちゃんにとっても新しい刺激やリラックスの時間を与えてくれます。
まずはベランダの小さな一鉢から、あなたと猫ちゃんの「スローグリーンライフ」を始めてみませんか?
あわせて読みたい: 「ハーブを育ててみたいけれど、何から揃えればいいの?」という方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。